ILTM APAC 2025に身延山地域のプロモーション出展しました
6月30日から7月3日にシンガポールの新たなランドマーク、マリーナベイ・サンズのEXPO会場で開催された、ラグジュアリー旅行専門の商談会、ILTM(International Luxury Travel Market)APAC 2025(ILTM Asia Pacific | The Ultimate Luxury Travel Expo in APAC)に、身延山地域のプロモーション出展をして参りました。
ILTMは、厳選されたセラーとバイヤーが集まる、世界最高峰のラグジュアリー旅行商談会で、7月のAPAC(シンガポール)の他、4月のアフリカ(ケープタウン)、5月のラテンアメリカ(サンパウロ)、10月の北米(バハマ)など世界のリゾート地で開催され、そして掉尾を12月のヨーロッパ(カンヌ)で締めくくります。
当会では、みのぶ農泊地域連携協議会と一緒に、海外EXPO・商談会への出展を今年の目標に定め、準備を進めてきました。ちょうど当会もコアメンバーとして参画する、観光庁「地方における高付加価値インバウンド訪問地づくりモデル事業」の山梨県・静岡県のプロジェクトにおいても、世界のラグジュアリー旅行市場へのセールスが取り組み課題のひとつとなっていたため、ILTMへの出展にターゲットを定めて、出展交渉を進めてきました。世界最高峰のラグジュアリー旅行商談会としてのブランドを守るため資格要件は厳しく、初参加を目指す小さな地域の小さな団体としては、なかなか苦戦しましたが、今回のAPAC(シンガポール)への出展許可を皮切りに、北米(バハマ)、ヨーロッパ(カンヌ)の出展許可を得ることができました。
今回のILTM APAC 2025には、セラー、バイヤー併せて1,400社、3,000人超が集まり3万4千件以上の商談が行われました。身延地域は、旅行会社の株式会社フーディニのアカウントで出展し、オーストラリアのエージェントを中心に53社と商談を実施しました。今年のトレンドは、やはりウェルネスツーリズムで、心身の健康に資する旅というだけでなく、自己変革の旅(Transformative Travel)、更には地域コミュニティに貢献する旅(Sustainable Tourism)までも視野に入れた、より深い旅が求められていました。また、”Off-the-Beaten-Path Destinations”(踏み固められた道から外れた目的地)が求められていて、日本仏教三大霊山のひとつに数えられつつ、まだまだ知られていない身延山地域は、まさにパーフェクトな訪問地として、大きな関心を持って私たちのセールストークを聞いて貰うことができました。
とは言え、競争相手は世界市場。ケニアでの特別なサファリツアーや、アラスカの氷原を犬ぞりで駆け抜けるツアーなど、ラグジュアリー旅行の目的地は世界のすみずみまで及び、ユニークさを競い合っています。私たちの商談相手も意外に日本のことを知らず、お客様も初めての日本訪問のケースが少なくないようでした。それでも、オーストラリアのラグジュアリー旅行市場では、日本人気が急上昇していて、エージェントは日本のユニークな訪問地を熱心に探していました。私たちとしても、世界の名だたる訪問地に伍して、世界のラグジュアリー層に「刺さる」ユニークな訴求価値を創り出すべく、一層、身延地域のコンテンツを磨き上げて行きたいと思います。



