身延山宿坊覚林坊が文化庁「本物の日本文化を体験する観光拠点整備事業」に採択されました!

当会がインバウンド観光振興で連携している身延山の宿坊覚林坊が、文化庁「本物の日本文化を体験する観光拠点整備事業(ACEプログラム)」に採択されました。

本事業は、「来訪者受入の基盤整備が進められ、今後のさらなる整備及び外国人観光客の多い周辺地域との連携等を図ることで外国人観光客の増加が見込まれる地域を、文化体験を提供する人材の確保・育成や、文化資源に係る施設設備の整備、デジタル技術の積極的な活用等を行い、文化観光のハブ機能を有し、多彩な日本文化体験を提供可能な拠点地域として整備し、外国人観光客の地方誘客の推進や滞在時間の長期化、リピーター化等を図ることを目的とする(出典:文化庁HP)」ものです。令和7年度から令和9年度まで、下記の取り組みを進めることを内容としています。

(1)文化体験を主軸とする高度な観光拠点の形成を主導する人材の確保・育成
(2)地域ならではの文化資源・ミュージアムの設備など拠点形成に必要な大規規模な施設設備の整備
(3)スマートな拠点の管理運営や販路形成のためのデジタル技術の積極的な活用

今回は、下記の8つの地域、申請主体が採択されました。

●東京都 品川区 【寺田倉庫株式会社】
●富山県 南砺市 【一般社団法人ジソウラボ】
●福井県 若狭町 【熊川ACEプログラム協議会】
●山梨県 身延町 【宗教法人覚林坊】
●兵庫県 丹波篠山市 ほか 【一般社団法人ロコノミ】
●和歌山県 高野町 【本物の日本文化を体験する観光拠点整備事業高野山地区推進協議会】
●岡山県 瀬戸内市 【株式会社ITTO】
●佐賀県 有田町 ほか【佐賀県】

身延山は、近年、欧米系インバウンド客の間で「Hidden Gem(隠れた宝石)」として注目を集めつつあります。インバウンド誘客に先駆的に取り組んでいる宿坊覚林坊では、宿泊客の8割が欧米系インバウンドで占められるまでになっており、地域の歴史文化体験を楽しむ拠点となっています。現在、当会の通訳案内士から成るチームでインバウンド対応に当るなど、人手不足の地方にありながら様々な工夫を凝らして対処していますが、今後一層のインバウンド人材の強化が望まれています。また、宿坊のまちとしてのハード面での受け入れキャパシティの拡充や、DXを活用した効率的でスマートなインバウンド客受け入れの仕組み整備が求められています。

当会としても、主にインバウンド人材育成の面で、一層連携を深めて参りたいと思います。