観光庁「地域観光魅力向上事業」に採択されました

当会が参画するみのぶ農泊地域連携協議会が、観光庁「地域観光魅力向上事業(一次公募)」に、「霊峰身延山 『本格仏教体験』〜Transformative Travel/Inner Journeyの実現~」のテーマで採択されました。一次公募では、全国で272プロジェクト(うち山梨県は5プロジェクト)が採択されました。(地域観光魅力向上事業(一次公募)における採択事業の公表 | 2025年 | 公募情報 | 観光庁

本事業は、観光市場の現状について、「三大都市圏への需要の偏在が深刻化」、「全国津々浦々に観光による経済効果を波及するためには、地域の多様な観光資源を生かした観光コンテンツの造成を更に進め、来訪目的の創出が必要」との課題認識のもと、将来に亘って持続的に地方誘客が促進されるよう、観光庁が、地域資源を活用した収益性が高く独自性・新規性のある観光コンテンツの開発から、適切な販路開拓や情報発信の総合的な支援を行い、中⾧期に亘って販売可能なビジネスモデルづくりの支援を実施するものです。

みのぶ農泊地域連携協議会では、昨年度、観光庁「地域観光新発見事業」を活用し、仏教体験の入門ツアーとして「三日坊主」プログラムを造成、販売してきました。その中で、欧米を中心とした参加者から「仏教そのものをもっと深く知りたい」、「僧侶との対話がしたい」、「歴史的巡礼を追体験したい」、「体験を言語化し内化したい」などのニーズが浮かび上がってきました。また、国内旅行者の間でも「自己変革の旅」の認知度、需要の高まりとともに本格的な仏教体験へのニーズが高まっていることが分かってきました。

昨年度の取り組みを踏まえて、今回のプロジェクトでは、日本三大霊山でありながら観光客が集中していない環境を強みに、他の霊山とは異なる「本物の修行体験」を提供するプログラムを開発する予定です。 従来型の消費することを目的とした「体験」商品ではなく、体験の背景にある思想や意義を深く理解する「Transformative Travel(自己変容の旅)」として、深い精神的価値を提供するものとして設計する予定です。欧米で広がる「Monk Mode」や、国内でも注目される「自己変革」「内面への旅」需要に応えられる、これまでにない本格的なコンテンツラインナップとしたいと考えています。さらに、地域の若手僧侶や身延山高校の生徒さんとのインタラクティブな作業機会、交流機会を組み込み、双方向の理解促進、地域人材育成にも寄与したいと思っております。

当会としても、担い手となる通訳ガイドの育成、供給で、全面的に協力して参りたいと思います。

【公式】覚林坊 KAKURINBO Temple(@kakurinbo_temple) • Instagram写真と動画

(ルーマニアからの団体のお客様と身延山高校の雅楽部・茶道部の生徒さんとの交流の模様)